10月31日、「子どもたちの幸せを創る新しい教育」をテーマに、教育支援のパイオニアとして注目を集めるデキルバ代表の中道貴洋氏(なかッち)と代表の梅原による対談がYouTube Liveで行われました。
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https://www.youtube.com/watch?v=PmxaDPJZx9E

学びに"遊び"を取り入れる、デキルバの教育スタイル

現代の教育現場が直面している課題をご存知でしょうか?
不登校児童が20万人を超える昨今、教育現場は新たな時代に合わせた方向転換を求められています。
これまでの画一的な教育システムでは、多様化する子どもたちのニーズに十分に応えられなくなってきているのかもしれません。

そんな中、レクリエーション要素を取り入れた画期的な学習メソッドで話題となっているコミュニティがあります。

その名も、"デキルバ"。

このたび対談のお相手となった"なかッち"氏は 遊びで学ぶ「夢中体験」で学びが好きになるをモットーに、この日本最大級の学習サポートコミュニティ"デキルバ"を運営されています。

デキルバは勉強につまづいている子どもが「自分もできる!」「学ぶって楽しい!」と思えて、自信と好奇心が育っていく日本で唯一のオンラインの学び場です。
※公式HPより引用

幼児から中学生まで、さまざまな背景や個性を持つ子どもたちが一緒に楽しく遊ぶようにして学べる場を提供されているデキルバ。
講師の方々は子どもを夢中にさせるプロ、『夢中力クリエイター』として授業に携わっていらっしゃいます。

>>>デキルバの公式HPはこちら

今回はデキルバの代表なかッち氏のYouTubeチャンネルに梅原をお招きいただき、新しい教育の可能性について語り合う貴重な対談が実現しました。

デキルバが実現する教育革新

なかッち氏が描く幸福な子ども像

「子どもの幸せは、周りの大人の幸せから始まる」

対談はまずお互いが知り合った経緯や、それぞれの活動内容についての紹介に始まりました。
その中でなかッち氏は日本の子どもの精神的な幸福度が高くない現状に触れています。

教育現場での豊富な経験から、子どもが抱える課題の背景に、実は周囲の大人の不安や焦りといった家庭内の問題があることに気づいたなかッち氏。

そこで「日本の子どもの幸福度を世界一にする」という目標を掲げ、その実現のために、まず保護者の不安や孤独感を解消することから始めているそうです。

どんなふうに子どもたちに声をかけ、勉強するということに関心をもってもらうかについて、デキルバには専門的なメソッドがあります。
そのメソッドをまず自ら実践し、モデルケースとして示すことが、保護者にとっての指針になるとなかッち氏は語ります。
ゆくゆくは500人にオンライン学習サポートを届け、オフラインも含めてコミュニティの輪を広げていきたいとのこと。

お話を受けて、梅原もデキルバでの取り組みが子どもと保護者へもたらすポジティブな影響力に驚いていました。

リアルな体験の共有を大切に

デキルバではオンラインに留まらず、会員の方と実際にリアルな場で学習体験を共有するイベントも開催されています。
先日は会員のみなさんと一緒に集まって、泊りがけで自然に触れるアウトドア体験をされたとのこと。
山登りを通じて、子どもたち自身にやりたいという気持ちをもってもらうためには、指示をせず自由にさせるのが良いと実感されたそうです。

リアルな場での交流を大切にしているのは学びラボも同じ。
普段は画面越しでやりとりしているお子さんや保護者の方と、直接お会いする機会をなるべく持ちたいと考えています。
普段オンラインで子どもたちと会っているとはいえ、実際に顔を合わせたときの感動はやはりとても大きいです。
デジタルなものと向き合うことが多くなりがちな時代だからこそ、私たちは子どもたちや保護者の方との血の通ったコミュニケーションを大切にしています。

教育現場の先端に立つ二人がそれぞれの活動にかける夢

そして互いに教育への思いを語り合う中で、対談はより熱のこもったものに。

後半、なかッち氏からの「あなたの夢はなんですか?」という問いかけに対して梅原が語ったのは、学びラボの理念についてです。

「創造の力でみんなを元気にする」
自分にもなにかをつくる力があると自信をもつことで、みんな元気になれる。
手を動かしてはじめてそれを実感できる。

自分にも何かを創造することができるのだと気づくことで、より人々の前向きに生きる力が育まれる、と梅原は言います。

「日本人全員をクリエイターに」というビジョンのもと、まず大人たちが創造することの喜びを伝えられるクリエイターになること。

そのような教師の役割を持った大人が増えることで、日本全体が豊かになっていくだろうという展望を語りました。

対して、なかッち氏が語ってくださった夢は次のようなものでした。

日本の子どもの幸福度を世界一にする。
遊びで学ぶ『デキルバランド』をつくり、子どもの自信と好奇心が育っていく未来をつくる。
そのために、保護者の方々が子どもの未来にワクワクできるようにエンパワーメントしたい。

かつて日本で"百姓"と呼ばれた人々を引き合いに出し、今後は彼らのようにさまざまな生業をもつ人がクリエイティブな力を発揮する時代が来るだろうと語るなかッち氏。
つづけて「既存の枠組みにはまり切らないような個性をもつ子どもにこそ、そのような道に進んでほしい」とも。

自分の中にある創造力を信じ、「やろうと思えばできる」という自信に満ちた人を教育の力で増やしたい。
そんな思いが二人に共通していることがわかりました。

ツールを使いこなす技術のほかに大切なこと

対談の終盤、話題は弊団体が主催する子ども向けオンラインスクール"そらいろぱれっと"に及びました。

なかッち氏から見て、そらいろぱれっとは他のスクールにはない魅力があるとのこと。
とくに『生き抜く力講座』がもつ意義について、深い理解をお示しくださりました。

生き抜く力講座ではまさにこれからの時代に必要な情報・マネー・コミュニケーションなど多岐にわたる分野のリテラシー教育を実施しています。
『SNSについて考えよう』や『なぜ仕事をするんだろう』など、答えが用意されていない問いと向き合い、私たちを取り巻く物事を本質的に理解することを目的としたものです。
未来を担う子どもたちに私たちの社会のしくみや、主体的に考えることの大切さを伝えるために、私たちはこれを非常に重要なコンテンツとして位置付けています。

なかッち氏と梅原が言葉を交わす中で、共通した問題意識が浮かび上がってきました。

"人間の心が何を求めているのか、人の心の中のニーズを汲み取る力がなければいけない。技術的なことだけを伝えても、その使い道を知らなければ本質的な生きていく力にはなりえない"

この認識は子どもの心の教育に重きを置く二人に共通しているようです。

「そらいろぱれっとの生き抜く力講座は、本質的にものごとを考える力にアプローチしているところがすごい」というなかッち氏のお言葉に私たちも力づけられました。

おわりに

今回の対談を通して、なかッち氏のお言葉から私たち学びラボも多くの気づきと勇気をいただきました。

子どもたちの未来を考える中で、大人も含めた社会全体の課題を見つめていく視点が重要であることは間違いありません。
その現状に対し私たち学びラボの実践がどのような可能性をもつのか、それをこれからみなさんに示していきたいと思います。

ご対談いただいたなかッち氏の今後のご活躍を応援するとともに、いずれまたこのような機会が実現することを願っております。
それではお読みくださりありがとうございました。

▼対談は以下のURLからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=PmxaDPJZx9E

>>>デキルバの公式HPはこちら

一般社団法人学びラボについて

当法人は「創造の力でみんなを元気にする」をミッションに掲げ、子どもに向けてデジタルクリエイティブスキルやコミュニケーション力といった幅広い分野の教育を届ける活動を主軸とする組織です。
日頃よりオンライン・オフラインを問わず、現役クリエイターによる実践的な教育プログラムを展開しています。
また、社会を生き抜く力に主眼を置いた小中学生向けのオンラインの習い事「そらいろぱれっと」を運営し、未来を担う次世代の教育に力を注いでいます。

そして広く社会に向けても価値ある学びを提供する努力を私たちは惜しみません。各地のイベント会場やフリースクールといった場に赴き、地域社会の発展に資する魅力的な学習体験を提供しています。
主体的に愉しみ、学び、創造する。それがこの変化の激しい社会において、未来を切り拓くために大切なことであると信じて、私たちは今日も活動しています。