9月から藤村女子中学・高等学校にて学びラボが共同で実施しているデジタルクリエイティブプログラム「ふじらぼ・テックスクール」。3Dデザインや生成AIなど多岐にわたる内容の本プログラムですが、そのはじめの単元となる3Dデザイン体験授業の全3回が無事に終了しました。

Tinkercadで3Dモデリングの物理シミュレーションに挑戦!


今回の授業は中学校で行いました。ツールとして使用したTinkercadは、数ある3Dモデリングツールの中でも、初心者にとって難しい知識が不要で簡単に扱える点が魅力です。さらにこのTinkercadには、画面上に配置した物体が、現実の物理法則に従ってどのように動くのかをシミュレーションする機能が備わっています。
第2回以降の授業では、この機能を使ってより発展的な内容を実施しました。

ひきつづき講師を務めるのは"たよし先生"。冒頭で内容を説明すると、生徒たちはさっそく手を動かし課題に取り組みます。
課題はゴルフのようにボールを弾いて穴に入れるものや、ピンボールの球をうまく発射して高得点を狙うものなど、遊びの要素を盛り込んで楽しく取り組めるように作っています。作業を始めて間もなく、自分でオブジェクトの設定を調整して、最適な結果が得られるように試行錯誤を重ねる生徒の姿に思わず感心しました。また中には工夫を凝らしてオリジナリティ溢れる制作物を作り上げる生徒も。ときにはお互いの制作物を見てアイデアを取り入れようという協働の姿勢も垣間見ることができました。

初めてのツールに触れながら、試行錯誤を繰り返して目前にある課題の解決方法を探っていくプロセスを体験する。それは将来において自分自身の問題のみならず、広く社会課題を解決する力を養うことに繋がるでしょう。子どもたちの学びへの意欲の芽が育まれる場面に立ち会う中で、私たちもそのような体験を提供する意義をよりいっそう実感しています。

さらなるデジタルクリエイティブ教育の可能性に向けて

学びラボは藤村女子中学・高等学校と手を携えて、今後も多岐にわたるクリエイティブ分野の授業の実践を通じ、子どもたちの可能性を引き出していきます。
10月より高等学校での授業もスタートする本プログラム、まだまだこれから魅力的な授業をたくさん控えています。
今後もふじらぼ・テックスクールでの授業の様子をお届けして参りますので、楽しみにお待ちください。

※同校の取り組みについては、公式のHPで詳しく知ることができます。以下のリンクよりご覧ください。
>>藤村女子中学・高等学校HP

一般社団法人学びラボについて

当法人は「創造の力でみんなを元気にする」をミッションに掲げ、子どもに向けてデジタルクリエイティブスキルやコミュニケーション力といった幅広い分野の教育を届ける活動を主軸とする組織です。
日頃よりオンライン・オフラインを問わず、現役クリエイターによる実践的な教育プログラムを展開しています。
また、社会を生き抜く力に主眼を置いた小中学生向けのオンラインの習い事「そらいろぱれっと」を運営し、未来を担う次世代の教育に力を注いでいます。

そして広く社会に向けても価値ある学びを提供する努力を私たちは惜しみません。各地のイベント会場やフリースクールといった場に赴き、地域社会の発展に資する魅力的な学習体験を提供しています。
主体的に愉しみ、学び、創造する。それがこの変化の激しい社会において、未来を切り拓くために大切なことであると信じて、私たちは今日も活動しています。