神奈川県葉山町の葉山中学校2年生の総合の時間では、
『日本の葉山!?いいえ、世界の葉山!LET'S STUDY 葉山』をスローガンに掲げ、
生徒たちが地域の未来を考える探究・STEAM学習に取り組んでいます。

生徒が主体の探究学習

この葉山町の取り組みは、中学生が葉山町の理想像と現状のギャップから課題を見出し、
探究・STEAM学習を通じて自分たちにもできる具体的な行動を考えるものです。
言い換えると、中学生が主役となる未来の街づくりとも言えるでしょう。

座学だけの勉強から社会に踏み出した内容も特徴の一つです。
第一弾では、生徒たちが「なぜ総合学習に取り組むのか」を自ら考え、
「総合のめあて」を中学生自身で決定しました。
第二弾では『世界一〇〇な葉山』をテーマに、理想の葉山像を具体化。
さらに夏休みを利用した自由研究も行っています。

みんなで考える葉山の未来

9月18日に行われた第三弾では、ウェビングマップを使って
葉山の魅力をさらに深掘りするグループワークが行われました。
学生だけでは解決が難しい街づくりというテーマに、生徒たち以外にも、
学校の教員、地域住民、そして外部人材がファシリテーターとして招集され、
学校という垣根を超えたグループワークが実施されました。
私たち学びラボも外部連携組織として参画しています。

当日のグループワークでは、約20のグループに分かれて多角的な視点から意見を出し合い、
葉山町の魅力や理想の姿を深堀りしていきました。

学びを深めるファシリテーション

グループワークでは、次々とアイデアが飛び出すグループもある一方で、
抽象的なキーワードを具体的な言葉やアクションに落とし込むのに悩む生徒の姿も見られました。
ファシリテーターからの「どうしてそう思ったの?」「例えばどんな?」などの問いかけで、次第にどのグループも議論が白熱。
グループワークが終わる頃には用意された模造紙いっぱいにウェビングマップを展開することができました。

授業にとどまらない学びの輪

授業後には、中学校の教員だけでなく、参観に来ていた町内の小学校の先生方も交えた研究会が開かれ、
取り組みの課題や成果を共有。今後の展開について話し合われました。

生徒たちが地域の未来を主体的に考え、それを大人たちが多角的にサポートする。
葉山の中学生たちが描く「世界の葉山」がどのように形になっていくのか、これからの展開が楽しみです!

私たち一般社団法人学びラボには、ファシリテーション研修を受けたスタッフが多く在籍しています。
今後も、このような総合や探究の取り組みに積極的に参加して社会貢献を目標に、
教育の現場である学校や地域の活動をサポートして参ります。
「うちの地域でも似たようなことができないかな?」「子どもたちの学びに関わってみたい」など、
ご興味・ご関心をお持ちになられましたら、ぜひ私たち学びラボのHPをのぞいてみてください。

みなさんと一緒に、子どもたちの可能性を広げる活動ができたら嬉しく思います。