2025年11月12日、私たちは岐阜県にある平野学園清凌高校にて、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(通称:DXハイスクール)」の一環となる映像制作プログラムを実施いたしました。
このプロジェクトは、デジタル技術を活用して地域の課題解決や魅力発信ができる次世代の人材を育成することを目的としています。今回は2026年1月末まで続く長期プログラムの重要なステップ、「企画フェーズ」のレポートをお届けします。動画を作る技術だけでなく、「何を、誰に、どう伝えるか」という本質的な問いに向き合った生徒たちの熱気あふれる様子を、ぜひご覧ください!
前回の様子はこちら↓
映像制作の肝は「企画」にあり!3C分析で学校の魅力を再発見
「動画制作」と聞くと、カメラで撮影したりパソコンで編集したりする作業をイメージされる方が多いかもしれません。しかし、人の心を動かす映像を作るために最も重要なのは、実はその前段階にある「企画」です。
今回の授業では、清凌高校の生徒たちと一緒に、この一番コアな部分に挑戦しました。 プログラム全体の流れとしては、動画編集の基礎、企画、絵コンテ作成、撮影、そして最終的な編集と発表会へと続いていくのですが、この日はまさにその羅針盤となる「企画」を練り上げる日です。

生徒たちが取り組んだのは、マーケティングのフレームワークとしても知られる「3C分析」。
- Customer(顧客=動画を見てくれる人)
- Competitor(競合=ライバル)
- Company(自社=自分たちの学校)
この3つの視点を整理しながら、「自分たちの学校の魅力は何だろう?」「誰に一番その魅力を伝えたい?」というインサイト(本音や核心)を掘り下げていきました。
普段何気なく通っている学校のことでも、いざ「強みは?」と聞かれると、意外と言葉にするのが難しいものです。それでも生徒たちは、ワークシートに向かいながら真剣に思考を巡らせていました。教室のあちこちで活発な意見交換が行われ、教室は静かな熱気に包まれていました。

悩みながらも楽しむ!正解のない問いに挑む生徒たち
今回の授業で特に印象的だったのは、生徒たちの「真剣かつ楽しむ姿勢」です。
企画や構成を考える作業には、数学のようなたった一つの正解はありません。だからこそ、時には頭を抱えて悩んでしまう場面もありました。しかし、そこで諦めるのではなく、友達同士で相談したり、あるいは一人でじっくりと沈思黙考したりと、それぞれのアプローチで前向きに取り組んでくれたのです。
私たち講師陣が何より嬉しかったのは、授業が終わった後の光景でした。 チャイムが鳴った後も、講師の元へ駆け寄ってきて「先生、ここの考え方ってこれで合ってますか?」「作った動画みて下さい!」と積極的な生徒さんがたくさんいたのです。
「やらされている」のではなく、「もっと良いものを作りたい!」という内側から湧き出るモチベーション。それこそがクリエイティブな学びの原動力です。講師と生徒という垣根を超えた温かいコミュニケーションが生まれ、純粋に動画づくりを楽しんでくれている様子がひしひしと伝わってきました。
また、私たち学びラボとしても、生徒一人ひとりの個性に合わせたサポートを大切にしました。思考のスピードや得意な表現方法は十人十色です。言語化が得意な子もいれば、ビジュアルで考えるのが得意な子もいます。誰一人として置いていかれることのないよう、個別に声をかけ、それぞれのペースで「企画の種」を見つけられるように伴走しました。

デジタルスキルで未来を切り拓く!DXハイスクールが目指すもの
今回の「企画フェーズ」は、来年1月末まで続く長いプロジェクトのほんの始まりに過ぎません。
この「DXハイスクール」事業を通じて私たちが目指しているのは、単に動画編集ソフトが使えるようになることだけではありません。デジタルツールという武器を使いこなし、自分の頭で考え、それを社会に向けて表現・発信できる力を育むことです。
今日生徒たちが生み出した企画の種は、この後さらにブラッシュアップされ、絵コンテとなり、実際の撮影を経て、一本の映像作品へと進化していきます。 「企画が甘いと、撮影で迷う」「ターゲットが曖昧だと、誰にも響かない」――そんなクリエイションの厳しさと面白さを、身をもって体験していくことになるでしょう。何度も見直しを行い、試行錯誤を繰り返すプロセスそのものが、彼らにとってかけがえのない財産になると信じています。
清凌高校様とは、これまでも教員向け研修などを通じて連携を深めてまいりましたが、こうして生徒の皆さんと直接関わり、その成長を目の当たりにできることは大きな喜びです。 最終発表会で、生徒たちがどのような「学校の魅力」を映像として表現してくれるのか、今から楽しみでなりません!
最後になりましたが、今回のプログラム実施にあたり多大なるご協力をいただきました清凌高校の先生方、そして何より、真っ直ぐな瞳で授業に参加してくれた生徒の皆さんに心より感謝申し上げます。 学びラボはこれからも、全国の学校や地域と連携しながら、子どもたちの可能性を広げるデジタルクリエイティブ教育を届けてまいります。
今後とも、私たちの活動への温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします!

一般社団法人 学びラボの活動紹介
最後に私たち学びラボのご紹介となります。
現在、学びラボには多ジャンルにわたって活躍するクリエイター講師が15名以上在籍しており、デジタル・クリエイティブ教育をご提供できる人材が揃っております。
ご興味をお持ちいただいた教育関係者の方、もしくは各地域の関係機関のご担当者様はぜひ弊団体の公式HPよりご連絡いただけますと幸いです。
▼一般社団法人学びラボ
公式サイト: https://manabilab.or.jp/
また、弊団体では子ども向けオンラインスクール"そらいろぱれっと"を運営しています。
日ごろより子どもたちに社会を生き抜くうえで必要となる様々なデジタルスキルやリテラシー教育を展開しています。
こちらも併せてご覧いただければ、より私たちの活動をご理解いただけるかと思います。
▼そらいろぱれっと
公式サイト: https://manabilab.or.jp/sorairopalette/




