全国の子どもたちや学生にデジタルクリエイティブの楽しさを届けるプロジェクト「学びラボ」です!
6月21日(土)と22日(日)の2日間、東京・九段下にある株式会社ボーンデジタル様の本社をお借りし、クリエイター専門の人材紹介サービス「クリ博ダイレクト」様のサポートのもと、大学生や専門学生を対象とした3DCG制作ツール「Blender」のトレーニングイベントを開催いたしました。
技術習得はもちろん、数年後に就職活動を控える学生の皆さんに、クリエイティブ業界で働くことのリアルなイメージと未来への希望を届けることを目的とした今回のイベント。当日は、熱意あふれる多くの学生さんにご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じることができました!
このブログでは、興奮と感動に包まれた2日間の様子を、臨場感たっぷりにお届けします。 当日の熱気が伝わるリール動画も公開していますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください!
💡当日の講座の様子はこちら
Blenderの基礎からキャリア相談まで!熱気に満ちた2日間
今回のイベントの舞台は、数々のCG・映像関連の専門書籍や雑誌「CGWORLD」を手がける株式会社ボーンデジタル様の本社。クリエイティブな空気が満ちる素敵な空間に、未来のクリエイターを目指す大学生や専門学生たちが集まりました。
参加者の多くは3DCG未経験者や、普段は2Dイラストを専門に学んでいる学生さんたち。最初は少し緊張した面持ちでしたが、セッションが始まると、その表情は真剣な眼差しと好奇心に満ちた輝きへと変わっていきました。
【初日:理論と実践で3DCGの世界へダイブ!】

初日の午前中は、私たち学びラボ代表の「うめちゃん」こと梅原によるBlenderの基礎講習からスタートしました。単にツールの使い方をなぞるのではなく、「なぜオブジェクトは光を反射するのか?」「この機能は自然科学のどの原理に基づいているのか?」といった、CGの根幹にある理論から丁寧に解説。単なる暗記ではない、本質的な理解を促す講座に、学生たちは深く頷きながら聞き入っていました。
午後は、フリーの3DCGクリエイターとして第一線で活躍されているEnigmaさんによる「ジオメトリーノード」講座。一見、難解に思えるこの機能も、サイコロ作りという具体的なテーマと、クイズを交えたドリル形式の進行で、誰もが楽しく、そして直感的に理解を深めていきます。会場からは「なるほど!」「面白い!」といった声が飛び交い、学生たちが前のめりに学んでいく姿が印象的でした。

また、この日特に熱を帯びたのが、Enigmaさんによるキャリアパートです。クリエイティブ業界で働くためのポートフォリオの作り方、就職活動のリアルな話、そして企業での経験とフリーランスとしての働き方の違いなど、普段はなかなか聞くことのできない貴重な話の連続に、学生たちは食い入るように耳を傾け、熱心にメモを取っていました。
あわせて、クリエイター専門の人材紹介サービスである「クリ博ダイレクト」が主催する、学生にとって有益な就職イベントの存在も紹介もありました。学びを成果へとつなげる第一歩として、アウトプットの場を知ってもらうことは大きな意味があります。学生一人ひとりが将来を具体的に描けるよう、実践的なキャリア支援も行われました。

【2日目:創造性を解き放つ応用と未来への対話】
2日目の午前中は、再びうめちゃん先生が登壇し、「グリースペンシル」講座を実施しました。2Dアニメーションのような表現を3D空間で実現できるこの機能は、初心者向けの講座で扱われることは稀です。参加者全員が未経験からのスタートでしたが、講座が終わる頃には、全員が個性あふれる素晴らしい作品を完成させていました!参加者インタビューの動画からも、「非常に楽しかった!」という喜びの声が伝わってきます。
午後のキャリアパートは、学生からの質疑応答を中心に進行しました。「プロのクリエイターはどんなPCを使っていますか?」「おすすめの練習方法は?」といった技術的な質問はもちろんのこと、「どうすれば夢だったゲーム業界で働けますか?」「フリーランスとして生計を立てるには何が必要ですか?」といった、将来への真剣な悩みが次々と寄せられました。たくさんの質問に、Enigmaさんは自身の経験を交えながら一つひとつ丁寧に、そして真摯に答え、学生たちの不安を希望へと変えてくれました。
【クライマックス:デジタルとアナログが繋がる感動体験】
イベントの最後を飾ったのは、初日にジオメトリーノードで作成したサイコロを、3Dプリンターで実際に印刷し、色付けを行うワークショップです。 PCの画面の中にあったデータが、物理的な「モノ」として目の前に現れた瞬間、会場からは「おおー!」という歓声が上がりました。自分の手で創り出したものが、現実の世界に飛び出してくる感動は、何物にも代えがたい体験です。
真っ白なサイコロをキャンバスに、参加者は思い思いの色を塗っていきます。ある人は好きなキャラクターを、またある人は独創的な模様を描き、世界に一つだけのオリジナル作品を完成させていきました。デジタルでの創造と、アナログでの表現が繋がったこの奥深い時間は、会場全体を笑顔と達成感で満たしてくれました。

技術習得の先に描く未来。クリエイターの卵を全力で支援する
今回のイベントは、単なるBlenderの技術講習会ではありませんでした。私たちが目指したのは、数年後に社会へと羽ばたいていく学生たちが、クリエイティブ業界で働くという未来を、より具体的に、そしてポジティブに描けるようになるための「きっかけ」を提供することです。
技術的なスキルの習得はもちろん重要です。しかし、それ以上に「この業界で働きたい」という強い想いや、将来への漠然とした不安に寄り添うことの大切さを、私たちは改めて実感しました。
技術講習はこれまでも何度も実施してきましたが、キャリアの側面を強めたのは今回が初めての試みです。就活や将来のことに悩みを抱える学生の支援という点で大変手応えがあり、今後もボーンデジタル様、クリ博ダイレクト様とともに、同様のイベントを継続的に実施していきたいと考えています。
業界のプロフェッショナルであるボーンデジタル様、クリエイターのキャリアを親身にサポートするクリ博ダイレクト様、そして私たち学びラボ。それぞれの強みを持つ三者が手を取り合うことで、技術の学習からキャリア形成、そして未来の就職まで、一貫した支援の形を創り出せたと感じています。
今回のイベントで得られた大きな手応えと、参加してくれた学生たちの輝く瞳を胸に、私たちは今後もこの素晴らしい取り組みを継続的に実施していくことを決意しました。 一人でも多くの若者が、夢と自信を持ってクリエイティブ業界への扉を開けるよう、学びラボはこれからも全力で応援し続けます。
今回のイベントにご参加いただいた学生の皆様、素晴らしい機会と場所をご提供くださった株式会社ボーンデジタル様、そして多大なるご協力を賜りましたクリ博ダイレクト様に、心より感謝申し上げます。
これからも学びラボは、未来を担うクリエイターの卵たちのために、様々な活動を展開してまいります。 今後の活動にもぜひご注目いただき、温かいご支援をいただけますと幸いです。
💡参加してくれた受講生へのインタビューはこちら

一般社団法人 学びラボの活動紹介
最後に私たち学びラボのご紹介となります。
現在、学びラボには多ジャンルにわたって活躍するクリエイター講師が15名以上在籍しており、デジタル・クリエイティブ教育をご提供できる人材が揃っております。
ご興味をお持ちいただいた教育関係者の方、もしくは各地域の関係機関のご担当者様はぜひ弊団体の公式HPよりご連絡いただけますと幸いです。
▼一般社団法人学びラボ
公式サイト: https://manabilab.or.jp/
また、弊団体では子ども向けオンラインスクール"そらいろぱれっと"を運営しています。
日ごろより子どもたちに社会を生き抜くうえで必要となる様々なデジタルスキルやリテラシー教育を展開しています。
こちらも併せてご覧いただければ、より私たちの活動をご理解いただけるかと思います。
▼そらいろぱれっと
公式サイト: https://manabilab.or.jp/sorairopalette/