このたび、2025年度より学びラボは全国の高等学校に向けて「学園祭データサイエンス」教育プログラムをスタートします!
データサイエンスは近年ますます重要視されつつある重要なスキルです。学生にとって身近なイベントである学園祭を通して、楽しく実践的に学べるサービスを提供いたします。
eコインで学園祭をデータ化しよう!
本サービスの概要
学校独自の疑似通貨を発行し、LINEアプリのシステムを用いて電子取引を行うことで、来場者の取引データを集計します。
さらにそのデータを生徒・教員がマーケティング分析や学園祭の企画立案に活用することで、データサイエンススキルの育成を図ります。
学園祭での利用イメージ
サービスの内容をご理解いただくため、まずはじめに、学園祭当日の実施の流れについて解説します。
①来場者の登録
来場者はまず、スマホ端末から学校のLINE公式アカウントを友達追加する手続きを行い、同時にアンケートに回答をします。
この回答内容が個人と紐づくデータとしてシステムに登録されます。

②疑似通貨の付与
つづいて模擬店で「eコイン」を発行します。
このeコインで商品やサービスが購入されるたびに、決済履歴のデータがLINEアプリを通じて収集される仕組みです。
(eコインの発行の際に必ずしも日本円と交換する必要はありません。)
eコインによる決済は、現金に比べてリスクやコストを抑えられるだけでなく、模擬店スタッフや教員などの運営側がリアルタイムで収集されるデータを確認できるため、模擬店の運営方法に柔軟に反映させることが可能です。
また、子どもを連れて来場する保護者にとっては、あらかじめeコインの発行上限を設定できることで、子どもの所持金を管理しやすくなるというメリットもあります。


LINE公式アカウントの活用方法
公式アカウントにはeコインの疑似決済機能に加え、質問、投票、アンケートなどの機能も備わっています。
これらを活用することで、「いま人気を集めているお店はどこ?」「あのお店のレビューを見たい!」といった利用者のニーズに応じた情報を得ることができます。
さらに、AIチャットボット機能を追加することもできます。
例えば『実行委員長風AI』をチャットボットに設定してみると、実行委員のような言葉遣いで質問に応答してくれます。
キャラクター付けによって、学園祭や学校に対しての親しみがより生まれることになるでしょう。
まとめると、「来場者によるeコインでの決済 → 取引データの収集 → リアルタイムでの来場者サービスへの活用 → 次年度に向けたデータ分析への活用」という流れが、学園祭データサイエンスの基本的な仕組みとなります。

導入のメリット
導入には、生徒・先生・学校経営者、それぞれに大きなメリットがあります。以下に、そのポイントをご紹介します。
生徒にとって
学園祭を「なんとなく成功させる」のではなく、数値目標を設定し、戦略的に取り組むプロセスは大きな学びとなります。 データを読み取りながら作戦を立てる経験は、まるでゲーム感覚で楽しめ、自然とデータリテラシーやPDCAのスキルも身につきます。達成感のある成功体験が、学びへの意欲を高めていきます。

先生にとって
「データサイエンスの授業って何をすればいいの?」そんな不安を抱える先生方にも、実践型の授業設計が可能になります。 蓄積されたデータやノウハウを活用しながら授業を進めることで、授業の具体的なイメージを持つことができます。生徒と一緒に考え、取り組むスタイルは、まさにデータドリブン人材を育成する新しい教育モデルとなるでしょう。

経営者にとって
この取り組みでは、多くの人が集まる「学園祭」という場を集客チャンスとして活用できます。学校独自の特色を活かした取り組みにより、地域や外部からの注目度も高まり、学校ブランドの向上や広報力の強化につながります。

教育プログラムとしてのポイント:身近な事例で仮説検証
注目していただきたいのは、事前に分析を行えるという点です。
学園祭のデータサイエンスと聞くと、実施後に売上データを集計し、反省点や改善点を振り返るイメージを持たれるかもしれません。
しかし本教育プログラムでは、事前の仮説立てと目標設定を重視します。学生たちは、特別講義を通じて、目標達成のためにどのような指標を設定し、どのような施策を講じるべきかを学びます。これにより、実施前からデータに基づく計画と検証を行う「データドリブンな学園祭企画」を実現します。

講義を通して、
『昨年までの先輩が集めたデータによると、お化け屋敷は女性に人気のようだ。』
『うちのクラスはリピート率No1を目指そう。過去のデータからリピートされるお店の共通点はあるのかな。』
『リピート特典を用意して、思わず写真を撮って共有したくなるようなポップで宣伝しよう。』
といった分析や目標設定を行い、成功に向けて仮説を立てていきます。
専門スキルを持った講師の指導のもと、過去のデータに基づいて未来を予測し、仮説を立てながら目標達成に向けて取り組んでいく経験は通常のカリキュラムのみでは得られない貴重なものとなります。
前年度以上の成果を上げようというモチベーションが生まれることで、学習効果の向上、学園祭コンテンツ全体のブラッシュアップにも繋がるでしょう。
長期的に運用すれば、将来学校からデータサイエンススキルを持つ多くの人材が生まれることが期待できます。
また、グループディスカッションやデモンストレーションを通して試行錯誤する中で、協働的な学びとして取り組むこともできるでしょう。
学校経営としてのポイント:来場者との関係構築
学園祭が終わった後も、定期的に来場者に情報を届けることで、良好な関係を築き続けることができます。
受け取ったメッセージは学園祭の楽しい記憶と結びつき、学校への愛着が深まるきっかけになるに違いありません。
たとえば、学園祭で使いきれなかったeコインの余剰分を寄付する取り組みを行うことで、学校のさまざまな活動に対して、地域住民からの関心を得ることができます。

初年度推奨のミニマムプラン
さて、「導入初年度は過去のデータがないが、どう対応するのか?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
初年度に関しては、データ収集のみを目的とした「ミニマムプラン」をご用意しています。

テスト導入段階では講師による指導を省きシステム部分のみのご提供となるため、システム利用料と導入指導料のみの低価格で導入いただくことが可能です。
学園祭に関するデータが存在しない「これから学園祭をデータ化して、データサイエンスに取り組みたい。」という皆さまに本プランを推奨しております。
次年度に取り組みたい教育プログラム
つづいてメインとなる教育プログラムですが、「出張授業プラン」と「教員研修プラン」の2つがあります。
💡出張授業プラン
指導員を派遣し、短期集中型の授業を実施するプランです。
💡教員研修プラン
指導員の補助なく教員自らがデータサイエンス授業を行えるようサポートするプランです。
このように、各学校のニーズに応じた最適なプランの選択肢をご提供させていただきます。
※初年度に限り各都道府県につき1校ずつ、割安価格で導入いただけるモデル校を募集しております。(先着1枠のみ)
まとめ
最後に、本サービスを通じてご提供できる価値を、以下の3点にまとめます。
✅生徒・教員含むデータサイエンス人材の育成
✅先進的で共感を呼ぶ取り組みによる地域へのPR効果
✅学校と地域社会に広くまたがるコミュニティ意識の醸成
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
学園祭を通じて、学校・生徒・保護者・地域社会がWin-Winの関係を築ける貴重な機会となることを、少しでもご実感いただければ幸いです。
学びラボは、今後も学園祭データサイエンスの普及に努め、教育業界はもちろん、地域社会の発展にも貢献してまいります。
引き続き、私たちの活動へのご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
▼お申込みはこちらのメールアドレスまで
info@manabilab.or.jp
一般社団法人学びラボについて
当法人は「創造の力でみんなを元気にする」をミッションに掲げ、子どもに向けてデジタルクリエイティブスキルやコミュニケーション力といった幅広い分野の教育を届ける活動を主軸とする組織です。
本記事と関連した学校法人との提携について今後もより注力していきたく、ご興味をお持ちいただいた教育関係者の方々からのご連絡をお待ちしております。
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