2026年3月3日、神奈川県葉山町立葉山小学校にて、一般社団法人学びラボによる教員向け研修「3Dプリンターおよび3DCADの活用」が実施されました。
教育委員会・学校の先生方あわせて計6名が参加し、全員が3Dプリンター・3DCADソフト未経験の状態からスタート。
「難しかったけれど、楽しかった」という声が自然と出てくるような、充実した研修となりました。

3DCAD×3Dプリンターの実践
今回の研修では、3DCADソフトに「Tinkercad(ティンカーキャド)」、3DプリンターにBambu Lab A1 miniを採用しました。
Tinkercadは専門知識がなくても直感的に操作でき、小・中学生の授業利用を想定したエントリーレベルのツールとして最適です。モデリングだけでなく物理演算シミュレーションにも対応しており、理科・数学など多様な教科での活用が見込めます。
また、教員アカウントを使えば課題を生徒に配布したり進捗をリアルタイムで確認したりと、教室運営を支える機能も充実しています。
3DプリンターのBambu Lab A1 miniは、プリントヘッドの動きや材料が射出される様子を肉眼で観察できる「構造の可視性」が大きな強みです。
コンパクトで持ち運びやすく、学校という環境にも馴染みやすいサイズ感も採用の決め手となりました。さらに、多彩なフィラメント素材を利用できる点が、子どもたちの興味を引く工夫につながっています。
研修の流れ
① 3Dプリンターの組み立て
まず参加者全員でBambu Lab A1 miniを組み立てるところからスタート。機械を自分の手で組み上げることで、構造への理解が深まり、親しみも生まれます。

② 作例の確認・活用イメージの共有
「3Dプリンター=フィギュア」というイメージを払拭すべく、学校現場で実際に役立てられる小物入れや整理グッズなどの作例を提示。日常の授業や学校生活での具体的な活用イメージを持っていただくことを意識しました。

③ Tinkercadの基本操作と「物理演算」体験
通常はモデリングから入るところを、今回はあえて物理演算からスタート。物体が斜面を転がったり、ボウリングのピンが弾き飛んだりといった「動きの面白さ」を先に体感していただきました。理科の授業との親和性も高い「トレース」機能(物体の動きをグラフ化)も紹介し、教科横断的な活用の可能性を実感いただきました。

④ モデリング体験「ネームタグ制作」
薄い板に穴を開け、装飾と文字を加えたオリジナルのネームタグ制作に挑戦。3D空間での作業の難しさを先生方自身に感じていただくことで、実際の授業での声かけや指導に活かせる「生きた経験」となりました。パソコンだけでなく、子どもたちが使うChromebookのタッチパネルでの操作も体験いただきました。

⑤ データ出力と印刷・運用ディスカッション
完成したモデルをSTL形式でエクスポートし、スライサーソフトを経由して印刷へ。目の前で形になっていく瞬間に、参加した先生方から思わず歓声が上がりました。
その後のディスカッションでは、フィラメントの保管方法などの実務的な話に加え、「人体模型を印刷したい」「地層を再現した教材を作りたい」といった既存教科への具体的な活用アイデアも次々と飛び出し、非常に実践的な意見交換ができました。
地域連携と今後のサポート
学びラボは2024年度から葉山町と連携し、国語の授業サポートや図書館でのデジタルワークショップなど、地域の教育活動に継続的に関わってきました。
今回の研修後も、先生方の授業への活用や機材・ソフトの運用について引き続きサポートしてまいります。
研修後にはTinkercadの技術習得を支援する動画教材を提供し、他の先生方への情報共有も行っていただきました。「子どもたちが3Dプリンターと出会う日」を、先生方と一緒につくっていけることを楽しみにしています。
学びラボでは、学校・教育委員会向けのデジタルクリエイティブ教育プログラムをご提供しています。ご関心のある方はお気軽にお問い合わせください。
✉お問い合わせ先
info@manabilab.or.jp
👇これまでの葉山町での取り組み
葉山町教育委員会主催 職員向けcanva研修を担当しました
神奈川県三浦郡葉山町にて3DCG&ゲーム制作の体験会を開催しました。
他にもDXハイスクール関連の記事をnoteで公開しています。
https://note.com/manabi_sorairo




