先日、未来のクリエイターを目指す学生たちを対象とした「第2回クリ博3DCGブートキャンプ」を、株式会社ボーンデジタル様、クリ博ダイレクト様のご協力のもと開催いたしました。
全国で子どもたちや学生にデジタルクリエイティブの楽しさを届ける私たち「学びラボ」がお届けする本イベント。6月に開催した第1回が参加者満足度オール★5という大変嬉しい反響をいただき、この度、待望の第2回開催が実現しました。
技術習得はもちろん、キャリアや就職活動までを網羅した本イベントも、参加学生の皆さんの熱意と笑顔に包まれ、大盛況のうちに幕を閉じることができました。ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた関係者の皆様、誠にありがとうございました!
当日の様子は、私たちの活動が詰まったInstagramのリール動画でもご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。
💡参加者のインタビューの様子はこちら
未来のクリエイターへ!Blenderで切り拓く3DCGの世界
イベント当日の会場は、未来への希望に満ちた学生たちの熱気で溢れていました。第1回では専門学生の参加が中心でしたが、今回は美術大学の学生はもちろん、経営学部などクリエイティブとは異なる分野から挑戦してくれた学生も多く、総勢14名の多様なバックグラウンドを持つ皆さんが集まってくれました。「3DCGの世界で自分の可能性を試したい!」そんな強い想いがひしひしと伝わってくるようでした。
今回の講座でメインに使用したツールは、プロの世界でも広く使われている3DCGソフト「Blender」です。講座内容は第1回で好評だったカリキュラムを踏襲し、「モデリング」「グリースペンシル」「ジオメトリノード」という3つの分野を深く掘り下げていきました。


基本的な立体物を形作る「モデリング」のセクションでは、単にツールの使い方を教えるだけでなく、魅力的な造形を生み出すための「考え方」に焦点を当てました。例えば、物の構造をどう捉えるか、光と影をどう意識するか。さらには、自然科学との繋がりにも触れ、普段何気なく見ている木々や水の流れ、雲の形など、身の回りのものすべてがクリエイティブのヒントになるということを伝えました。私たちの講座が、学生の皆さんにとって、世界をより深く観察し、創作の糧とするきっかけになれたなら、これほど嬉しいことはありません。
次に挑戦したのは「グリースペンシル」です。これは、3D空間に直接2Dのイラストを描き込める、まるで魔法のような機能です。普段、3Dよりもイラストなど2Dの創作活動に親しんでいる学生にとっては特に刺激的だったようで、「こんな表現もできるのか!」と目を輝かせながら、思い思いの線を描いていました。3Dと2Dの垣根を越えるこのユニークな機能は、彼らの表現の幅を大きく広げてくれたことでしょう。
そして最後は、少し専門的になりますが「ジオメトリノード」という機能です。これは、ノード(命令の箱)を繋ぎ合わせていくことで、複雑な形状や動きをプログラム的に生成する機能です。最初は「難しそう…」と少し身構えていた学生もいましたが、実際に触れてみると「むしろ通常のモデリングよりも、今何をやっているのか、どこで間違えたのかが分かりやすい!」という声も上がりました。論理的な思考とクリエイティブな感性が融合するこの分野は、参加者にとって新たな発見と驚きに満ちた体験となったようです。

技術だけじゃない!キャリアと就活を見据えた多角的な支援
この「クリ博3DCGブートキャンプ」が目指すのは、単なる技術習得の場だけではありません。学生たちが自身のキャリアについて深く考え、未来への具体的な一歩を踏み出すための「きっかけ」を提供することも、私たちの重要な使命です。
そのために、今回も業界の最前線で活躍されている方々から、非常に貴重なご講演をいただきました。

まず、会場をご提供くださった株式会社ボーンデジタル社が手掛ける、日本で唯一の3DCG専門メディア「CGWORLD」より、池田編集長にご登壇いただきました。長年業界を見つめ続けてきた編集長の視点から語られる「3DCGの持つ無限の可能性」についての講演は、学生たちの心を強く揺さぶったようです。映画やゲームだけでなく、医療や建築、宇宙開発に至るまで、あらゆる分野で3DCG技術が必要とされているという事実は、彼らがこれから進む道が、いかに社会と深く結びついているかを実感させてくれました。
💡池田編集長の講演の様子はこちら
続いて、本イベントの開催に多大なご協力をいただいたクリ博ダイレクト様より、就職活動にまつわる貴重なデータや近年のトレンドについてお話しいただきました。他では決して聞くことのできないリアルな数字や、変化の激しい業界でどう立ち回るべきかという具体的なアドバイスは、これから就職活動を控える学生たちにとって、まさに羅針盤となったはずです。自分のキャリアをよりリアルな時間軸で捉え、今何をすべきかを考える、非常に有意義な時間となりました。
このように、私たちのプロジェクトでは3DCGという専門技術の習得はもちろん、キャリアデザイン、そして就職活動という、学生たちが未来を切り拓く上で不可欠な要素を多角的に支援しています。このイベントが、参加者一人ひとりの可能性をさらに拡げ、自分らしい働き方を見つけるための一助となることを心から願っています。今後も私たちは、情熱あふれる学生たちと共に成長し、彼らがクリエイティブの世界で羽ばたいていく姿を全力で応援し続けます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私たちの活動が、未来を担うクリエイターたちの小さな、しかし確かな一歩に繋がっていることを実感できた、素晴らしい2日間でした。
これからも、学びラボの活動にご期待いただき、温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人 学びラボの活動紹介
最後に私たち学びラボのご紹介となります。
現在、学びラボには多ジャンルにわたって活躍するクリエイター講師が15名以上在籍しており、デジタル・クリエイティブ教育をご提供できる人材が揃っております。
ご興味をお持ちいただいた教育関係者の方、もしくは各地域の関係機関のご担当者様はぜひ弊団体の公式HPよりご連絡いただけますと幸いです。
▼一般社団法人学びラボ
公式サイト: https://manabilab.or.jp/
また、弊団体では子ども向けオンラインスクール"そらいろぱれっと"を運営しています。
日ごろより子どもたちに社会を生き抜くうえで必要となる様々なデジタルスキルやリテラシー教育を展開しています。
こちらも併せてご覧いただければ、より私たちの活動をご理解いただけるかと思います。
▼そらいろぱれっと
公式サイト: https://manabilab.or.jp/sorairopalette/