2024年度にスタートした藤村女子中学・高等学校との提携プロジェクト、ふじらぼテックスクール
このたび晴れて年度内のすべての授業を終えることができました。

10月に始まり、3DCADやCGアバターデザインなど多岐に渡る授業を実施し、教育現場におけるデジタルクリエイティブ教育の可能性を実践とともに示してきた本プロジェクト。

その最後を飾ったのはプログラミングツールScratchを使ったビジュアルプログラミングです。
今回はSwiftでのアプリ開発授業を経てプログラミングに親しんだ中学校の生徒たちに、Scratchを通してより深くプログラミングの魅力に触れてもらう内容となりました。

💡前回のアプリ開発授業の記事はこちら

Scratchで楽しく学ぶビジュアルプログラミング

今回の授業はzoomを使い、講師がモニターの向こう側から遠隔で行うかたちで実施しました。
学びラボのオンラインスクール事業では普段から授業をオンラインで実施しています。
そのノウハウを藤村女子中学・高等学校における充実したデジタル学習環境で活用することができたかたちです。

また、教室にはサポートを務めるスタッフが1名ついています。
現場でリアルタイムで生徒に対応し、授業運営が円滑に進むようにフォローを行う役割を担っています。
このメイン講師とサポートスタッフによる相互連携のもと、オンラインでの授業が実現されているのです。

さて、講師はシステムエンジニアとしてのご経歴があるもえぎ先生。
システムエンジニアリングやプログラミングといったITの専門知識をお持ちで、私たち学びラボが運営するオンラインスクールそらいろぱれっとではScratchというツールを用いたプログラミング授業をされています。

今回もScratchを通して、中学生にプログラミングを楽しみながら学んでもらいます。

まず、Scratchの特徴をひとことで言うと「ブロック状になったプログラムの固まりを組み合わせることで、視覚的にわかりやすくプログラミングができる」というものになります。

こちらがScratchの操作画面です。
左側に紫色のブロックが見えますね。

この色のついたブロックはそれぞれ「キャラクターを動かす」、「テキストを表示する」といったプログラム内容を含んでいます。
左側の一覧から用意されたブロックを選び、画面中央のエリアに配置し、組み合わせたものがそのままプログラムになります。

例えば、↑のようなプログラムを組んでみるとします。
これは実行アイコンを押したときに、キャラクターを10歩前に動かし、つづいて「こんにちは!」というテキストを表示するものです。
こんなふうに色分けされたブロックに書かれていると処理の内容がとてもわかりやすいですね。

さて、生徒たちにはまずシンプルなプログラムから取り組んでもらいました。
あらかじめ用意されているブロックの中から、目的のものを見つけて組み合わせる作業自体が面白みのあるものですが、
自分のイメージしたプログラムが画面上で実行されることの喜びも大きなものです。
同時に、意図通りに動作しないときにはその原因を考え、あれこれ別の可能性を検討することも必要です。

慣れてくるとそれぞれに工夫を凝らし、「画面上のキャラクターを透明化する」や「背景を変える」、「音声効果を入れてみる」など、より発展的な内容に取り組んでいました。

みなさん、試行錯誤するプロセス自体を楽しみながら知識を吸収していっている様子。
学びが楽しい(愉しい)営みであることを重視するわたしたちとしても嬉しい気持ちでした。

授業を通して、プログラミングは決して難しいものではなく、小さなアイデアから創造性を限りなく広げてくれるものであることを、生徒のみなさんに気づいてもらえたのではないかと思います。

生徒の可能性を広げるふじらぼテックスクールの成果

約5カ月あまりにわたって行われたふじらぼテックスクールプロジェクト。
藤村女子中学・高等学校の生徒たちにデジタルツールを通してたくさんの学びの機会をご提供することができました。
この体験が生徒一人一人の創造性の芽を育むきっかけとなれば何よりです。

あらためて、このたび共に手を携えてくださった同校にこの場をお借りして多大なる感謝を申し上げます。

今後も同校と学びラボで、未来を担う子どもたちの可能性を広げるデジタルクリエイティブ教育を実施して参ります。
来年度以降の活動についても、こちらのお知らせ記事でお伝えしていきたいと思いますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!


藤村女子中学・高等学校ではさまざまな先進的な取り組みを展開されています。
同校の取り組みについては、公式のHPで詳しく知ることができます。以下のリンクよりご覧ください。
>>藤村女子中学・高等学校HP

一般社団法人学びラボについて

当法人は「創造の力でみんなを元気にする」をミッションに掲げ、子どもに向けてデジタルクリエイティブスキルやコミュニケーション力といった幅広い分野の教育を届ける活動を主軸とする組織です。

本記事で取り上げているような学校法人との提携について今後もより注力していきたく、ご興味をお持ちいただいた教育関係者の方々からのご連絡をお待ちしております。
▼問い合わせ窓口メールアドレス
info@manabilab.or.jp

また私たちの日々の活動については以下のSNSでも発信しておりますので、よろしければこちらもご覧いただけますと幸いです。
▼代表理事の梅原(うめちゃん)のSNS
X:https://x.com/umechan_manabi
Instagram:https://www.instagram.com/umechan.manabilab/
note:https://note.com/zero_blender_/